ピンク映画大賞の投票用紙に「私、出たいです!」そこから最優秀女優賞へのスターロード!ピンク映画の神様に愛され、自らも女神として大活躍。そして引退作は…【朝倉ことみ完全引退カウントダウンロングインタビュー第3回】

2017.02.18 21:30
ファイナルことみん!
ファイナルことみん!

俺らのことみん!朝倉ことみちゃんの引退インタビューも後半の第3弾。今回は彼女の大きな転機、ピンク映画界への進出に関してお話をうかがいました。

完全引退までのファイナルロード。彼女は笑顔で歩み続けます。



(インタビュー・文/カトウカジカ)

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朝倉ことみロングインタビュー第1回
朝倉ことみロングインタビュー第2回

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――女優としての引退作はピンク映画『ぐしょ濡れ女神は今日もイク!』(3月24日公開)になりました。およそ7年の女優人生をピンク映画で締める理由は?

朝倉 ピンク映画出演が私のAV女優活動の転機になったというのが大きいです。元々ピンク映画には私から応募して出演できました。AV女優も少しベテランの域に入ってきて、少し新しいことに挑戦したかったんです。

――自分から出演志願とは異例ですね。(基本的には映画会社や監督サイドから女優側に出演オファーするのが一般的)

朝倉 ファンの皆さんとの撮影会でピンク映画の話題になって「出てみたいな~」って話してたら「じゃあ、応募してみたら?」と提案されたんです。「じゃあ」ってピンク大賞の投票用紙に自己紹介の手紙を書いたんですよ。ダメもとで。そうしたら1年半後に大蔵映画さんからオファーが来たんです。「そういえば朝倉ことみという女優から手紙貰ったな」と思い出してくれたみたいで。それが初出演のきっかけでした。

――その初主演作が、2015年1月2日公開の『痴漢電車 悶絶!裏夢いじり』(山内大輔監督)ですね。

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朝倉 はい。お陰様でたくさんの方に評価してもらい、R-15バージョンに再編集し『犯る男』というタイトルで一般映画館(テアトル新宿)で公開されましたし、さらにDVD化などAVではなかった経験に本当に感動したんです。

――『情炎の島 濡れた熱帯夜』(2015年8月22日公開)も映画『よみがえりの島』というタイトルに変え、一般映画館で上映されました。

朝倉 一般映画館でピンク映画が上映されるのは何十年ぶりらしく、それが私の主演作だったのは本当に不思議な気持ちでした。お母さんと一緒に観に行きました(笑)。

――ピンク映画女優として評価されるのを、ご自身はどう感じていましたか?

朝倉 私としては、最初は与えられた仕事を一生懸命やっただけで…でも評価を受けてたのは嬉しいし、「私、持ってるな!」とも思いましたね(笑)。

――上野オークラ劇場の2代目マスコットガールにも就任されています。

朝倉 はい、お話頂いたときは本当にビックリしました。確かに「マスコットガールをやりたい!」とは言ってましたが、正直言えば、「私でいいの?」というのが最初の感想でした。当時はまだ1本しか出演しておらず、私より人気・実力兼ね備えた女優さんは他にもいたと思うんです。でも、「ことみんが良い」とご指名してくださったので…精一杯頑張らせて頂きました。マスコットガールとしてピンク映画の普及活動をして、自分も出演して、オークラ劇場の皆さん、ピンク映画関係者の皆さんには本当に優しくしてもらいました。そして何本かその後も出演して、お陰様でピンク映画界のアカデミー賞『ピンク大賞』で、主演女優賞と新人女優賞のW受賞もさせてもらって……。本当にピンク映画に対する思いが強いんです。だから、最後の舞台はピンク映画にしよう、と決めたんです。

ことみんが出演した音楽ライブ[LADY MADONNA]では応援団として支配人も応援に駆け付けてくれました。

左から司会の涼川絢音(ピンク映画でも朝倉ことみと共演多数)、斎藤支配人、小澤広報、鍋島副支配人。

――ピンク映画の主演女優賞、新人賞を獲ったときの気持ちを教えてください。

朝倉 新人賞を獲れたらイイな、ぐらいの気持ちだったんです。まさか主演女優賞まで頂けるとは思ってなくて…超満員のオークラ劇場で表彰して頂き、もうスゴい緊張と共に感動がこみ上げましたね。舞台上で感謝の言葉を述べるときに…もう上手くまとまらず、ありのまま、感情のままに話してました。確か泣いてたと思います(笑)。


(映像提供:OP PICTURES

――1枚の応募用紙が、素晴らしい結果になりましたね。

朝倉 はい、ホントに書いてよかったです。

(舞台挨拶では司会アシスタントも務めます。お客様にはボカしを入れてますけど超満員です。)

――という事で、ココで「オークラ劇場」の支配人さんから、引退する朝倉さんに”お手紙”が届いております。

朝倉 えっ!?、えっ!?、はっ、えっ!? なになに!? いつの間に!? え…、そんな…。えぇぇぇぇぇッッッ!!!!!!!

――では、読ませて頂きます。



支配人からのメッセージ全文

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ことみんへ 

思えばことみんがアンケート用紙に「ピンク映画に出たいです!」と書いていってくれたのがすべての始まりでしたね、

かつてそんな女優さんはおらず、前代未聞の事でした。半信半疑ではありながら山内(大輔)監督が次回作の女優さんを探している時に「そういえば朝倉ことみさんがいたなぁ」と思い、推薦させて頂きました。

結果、これがドンピシャ!

『痴漢電車』から、『犯る男』の主演女優としてピンク映画界に見事に鮮烈デビューを果たしたことみん。テアトル新宿の満員の舞台にも立ちましたね。

初代マスコットガールが引退を発表した時もファンの方から「朝倉ことみんがマスコットガールをやりたいと言っている」と聞き、まさかやってくれないろうとダメ元で打診したら、ものすごく嬉しそうな笑顔で「私でいいんですか? 是非やらせてください!」と二つ返事でOKしてくれましたね。

ピンク映画と上野オークラ劇場とことみんは常に相思相愛でした。なんと幸せな事か。ことみんと一緒に夢を追いかけてきた日々は、ピンク映画の未来の扉を開くきっかけを掴む為のとても大切な日々でした。

そして我々はそれを掴んだと思っています。ことみん、あなたがいてくれたから僕達は走れました、戦えました、最高の戦友です。

僕達はこのこじ開けた扉を決して閉じることなく、これから先も頑張っていきます。それがピンク映画を愛してくれたことみんに対する誠意にも繋がるはずだから。

どうか見守っていてくださいね、今まで本当にありがとう、お元気で。

上野オークラ劇場 支配人 斎藤豪計

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朝倉 ……泣ける、泣けます…。支配人は忙しいのに、私のために時間割いてくれて……。有難うございます! 私は本当に口下手だから、どう言葉にしていいか分からないんですが、本当に、愛を感じますよね。やっぱりピンク映画で朝倉ことみのキャリアを終わらせるのは正解だったな、と改めて思いました。ピンク映画の日々は、何一つ忘れていません。

――これだけ相思相愛なのに、離れたら寂しさが残りそうですね。

朝倉 本当にもうね…(笑)。すぐ劇場に顔出しに行っちゃったりして。「支配人~」とか言って(笑)。

ウルウルしてます。

――最後の作品『ぐしょ濡れ女神は今日もイク!』(3月24日公開)の役どころは?

朝倉 ネタバレになるので少々控えますが、最後も今までお世話になった山内監督が撮ってくれました。本来の山内監督はグロテスクな表現が好きで、今まで「笑顔のことみんは撮りたくない!」なんて言ってたんですよ(笑)。でも今回は引退作ということもあり、「“ことみん”という感じを撮った」って言ってました。過去、競演した俳優さん、女優さんもたくさん出てくれます。涼川絢音ちゃんや真木今日子ちゃんだったり。

――撮り終えた時の感想は?

朝倉 三日間掛けての撮影で、最終日は朝からたくさんのスタッフさんに「どんな気分~?」なんて訊かれましたが、正直まだ実感が無かったんですよ。全部撮り終えたときに、こうやって大好きなスタッフさんと会えるのも、もう最後か…と思ったら急に寂しさに負けて、泣いてしまって。集合写真も撮って、花束貰って。自宅に帰り、その写真や花束をみて、やっぱり寂しさがまたこみ上げてきて泣いてしまったり(笑)。

――舞台挨拶が3月25日にあります。ファンも、ことみんも泣きそうですね。

朝倉 今、想像しただけで、軽くウルっときましたもん(笑)。私は結構泣き虫なので、「あ、ことみんまた泣いちゃった」って思われないように頑張ります。私、しかも劇場からなかなか出なさそう(笑)。支配人に「もう帰ってよー!」って言われそう。あはははは!

――そして翌日もう一回顔出しに行くんでしょ?

朝倉 ありえますね(笑)。あ~危なかった。号泣するところだった。あはははは!

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感謝と感激で涙がポロリ。上野オークラ劇場の皆さん、ご協力ありがとうございました!必死に涙をこらえていた朝倉さんでしたが、ついに次週、最終回で涙腺大崩壊!

盟友ひびやんから直筆の手紙が届きました!!

まさに本日イベントを開催した2人。どんなメッセージが贈られたのでしょうか。

次回更新日をお楽しみに!

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