沖田杏梨、希美まゆ、希島あいりが超満員の会場でバラードを熱唱、そして涙…

2015.04.02 19:00
沖田杏梨、希美まゆ、希島あいりが超満員の会場でバラードを熱唱、そして涙…

麻雅庵のイベントレポート
AV女優の新時代を告げる歌声…
   「Milky Pop Generation presents PLUGLESS LIVE #3」


 今やAV女優たちはSEXを披露するだけではなく、イベントでファンの前に登場し、歌を歌い、CSやニコ生などのバラエティではトークやお笑いを披露する。
 多岐に渡り活躍する「AVアイドル」たちーーーその活動は、より人気を高めAVの売上をも上昇させる。アダルトビデオを撮影するだけのAV女優の時代は、既に終わっているのかもしれない。
 
 そんな思いを抱きながら今回リポートするイベントは、「Milky Pop Generation presents PLUGLESS LIVE #3」。
 初見の方に説明しておくと「Milky Pop Generation」(以下みるじぇね)とは、AV女優が「オリジナルソング」を歌詞や曲イメージなどの制作から関わり、ライブもカラオケではなく「プロの生バンド」で披露する音楽レーベル。
 そして今回の「プラグレスライブ」とは、「アコースティックギターとピアノのみでアレンジされたバラード楽曲を歌うライブ」である。 会場は前回・前々回と同じ「新宿LEFKADA」。ステージに上がるのは、みるじぇねからオリジナルCDを発売している「沖田杏梨/希美まゆ/希島あいり」の3名。「AV女優のカラオケ大会だ」という先入観で客席に座った人は、開演直後、それを瞬時に砕かれるだろう。とにかく全員歌がうまいのだ。

情緒的な大人の空間を見事に作り上げた「希島あいりの魅力」

 トップバッターは希島あいり。彼女は「泣き虫きじー(きじーは希島の通称)」と呼ばれており、AVやバラエティ番組でも、オドオドしたりマジ泣きする印象を抱いている人は多いかもしれない。
 1曲目、「sweet memory」は、出だしこそ緊張していたが、徐々に繊細で透き通る印象的な声で会場にうっとりとした空間を作り上げていく。次の「奏」ではコーラスとして希美まゆが参加。声の違いが相乗効果を上げ、予想以上のスキルにびっくりしたファンは多かったことだろう。

 曲間のMCでは、緊張から挙動がヘンで可愛らしい普段の「きじー」になるあたりはご愛嬌。そのまま12月24日という、彼女自身の誕生日とクリスマスイブが絡まりあった心情を歌いあげる「My Holy Night」や、自分の思いを綴る「この世界で」などのオリジナル曲を披露した。ボーカリストとしての技量や表現力が、格段にアップしていることを実感した素晴らしい歌唱だった。


 「いつものバンドとは違うライブでしたけど、いつもと違う雰囲気で楽しかった。自分が歌うときは、しんみり系がいいのかなと(笑)。今回の経験をバネにして、聴かせることを極められるように、次回も頑張りたいと思います。頑張るぞぉ!」(希島あいり)



歌唱力と涙で会場を感動に包んだ「沖田杏梨の熱い想い…」

 続いて登場したのは沖田杏梨。みるじぇねが誇るDIVA(歌姫)と言っても過言ではない圧倒的なボーカル力を持つ彼女。迫力とエロスの塊のような激しいAVでのプレイと同じように堂々としたパフォーマンス。これまた同じように抜群のSEXテクニックと同じ丁寧で繊細な歌声なのだ。また英語曲で見せる抜群の発音とリズム感も彼女の真骨頂。

 「今回の選曲は『愛』をテーマにしています」と歌い出した1曲目は、「call me maybe」。オリジナルのCarly Rae Jepsenと遜色ないパーフェクトな歌を披露する。説明せずに聴かせたら、誰もが本物間違えるだろう。ファンはどんどん彼女に引き込まれていくのが後方から見ているとよくわかった。
 オリジナル曲「song for the earth」をCDとは別アレンジで披露した後、本人が「この曲を痛ましい事件に遭遇した男の子に捧げます」と説明してから歌ったのは、「空と君との間に」。詳細は省かせていただくが、自身の出自に重ね一部歌詞を変更して披露する。コーラスには希島あいりが参加。途中、感極まって涙してしまい歌えなくなってしまった沖田。パフォーマンス後に「申し訳ありませんでした」とお詫びを入れたが、感情の揺れこそライブの醍醐味。今回のハイライトシーンであろう。
 
 最後は「Everything」を朗々と歌い上げていく。会場に全体に彼女が表現したいと願う愛が流れ込んでいくような優しい雰囲気に包まれた。

 「なぜか今日は、挑戦した歌詞の書き換えに緊張していたらしく、本番では涙が出てしまいました。ステージには魔物がいるんだなと実感しました(笑)。7月にみるじぇねからアルバムが出ます。日本はもちろん、海外でライブする機会もあるので、たくさんの人が楽しめるためにも、心を込めて歌詞を作りたいと思います。次回のライブはその試金石なので、頑張ります!」(沖田杏梨)



美声と色気で観衆を虜にする「希美まゆの強さと存在感」

 トリを務めたのは希美まゆ。彼女と希島あいりは2月にみるじぇねからCDを発売したばかり。希美はデビュー時から「歌をやりたい」と言っていたので、みるじぇね参加はうってつけだったのだろう。小さくて可愛らしい雰囲気のなかで見せる色気のある歌声は、AVと同様の魅力を放つ。
 
 カバー曲「ロビンソン」からスタートした希美。原曲よりもゆっくりと歌い上げるバージョンにアレンジされており、「歌詞を聴かせたい」という彼女自身の心情が伝わってくる。
 オリジナル曲「ひかり」は原曲からガラリと変えたアレンジなのだが、希美のボーカルは通常バージョンと同じくメロディ・リズムともにパーフェクトな素晴らしい歌声で会場のファンたちのハートをつかむ。

 照れながら、「水を飲みます」という可愛らしいMCの後にはカバーの「あなたがいれば」が続き、エンディングはオリジナル曲「追憶」。コーラスに沖田杏梨が担当したのだが、ふたりが声の違いで紡いでいき、会場を感動の渦に巻き込んむエンディングにふさわしい曲となった。
 
 「ライブ自体が5回目だったんですけど、緊張するけれどライブを楽しめるようになったと思います。プラグレスライブは、自分にあっているのかなと。より感情を込められるように歌っていきたいと思います」(希美まゆ)


 みるじぇねの次回は、7月4日にバンド形式で東京新宿Marzで開催予定。いろいろなスキルを求められる「AVアイドル」。みるじぇねを見ると、さらに彼女たちの魅力に出会えることだろう。「AVアイドル」の活動は、これまで以上に広がっていることを実感してほしい。

Milky Pop Generation 公式サイト:http://milky-pop.com/ 
記事/写真=麻雅庵 (あさが・あん)
エロ編集歴20年超。最近はAVアイドルたちのイベント取材を続けている。
実はクラシック音楽事務所で働いていた経験や、バンド活動の過去があり、me-me*やマシュマロ3Dなどセクシーアイドルユニット系は欠かさず取材する。が、近ごろ公演がカブることが増えて地団駄を踏む日々。

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